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【富山】少年少女 心象写す 安珠さん写真展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 芸術  2019年09月12日

安珠さんの大型作品「Ribbon」=高岡市ミュゼふくおかカメラ館で

安珠さんの大型作品「Ribbon」=高岡市ミュゼふくおかカメラ館で

ミュゼふくおか

 高岡市ミュゼふくおかカメラ館は、写真家・安珠(あんじゅ)さんの写真展「ビューティフル トゥモロウ 少年少女の世界」(北陸中日新聞など後援)を開いている。11月4日まで。(武田寛史)

 1990年の写真小説「サーカスの少年」(東京書籍)をはじめ、不思議の国のアリスをモチーフにした写真小説「少女の行方」(同)、星の王子さまを現代の東京を舞台にして表現した写真絵本「星をめぐる少年」(新潮社)などの写真150点を展示している。

 「∞(無限)」と形が似ているリボンを少女の象徴とし、ピンクの大きなリボンを頭に飾る少女が未来を見つめるような視線が特徴的な写真「Ribbon」は、縦3.6メートル、横5.4メートルの大作で目を引く。

 京都市で今夏に開いた写真展「Invisible Kyoto-目に見えぬ平安京-」に出品した最新作も並ぶ。ピンクのリボンを同館の庭木に結び付けたり、ミュージシャンの細野晴臣さんが会場音楽を担当したりするなど空間演出にもこだわる。

 安珠さんは東京都出身で、パリを拠点にモデルとして活躍した後、写真家に転身。少年少女の心象を写真と文章を織り交ぜた写真小説の形で表現。ライフワークの平安京に焦点を当てた写真展を開いている。

 同館の田嶋友亮主幹は「少年少女の感覚を思い出し、未来に向かう無限の可能性や希望を感じてもらえれば」と話す。

 23日午前11時から安珠さんが福岡町つくりもんまつりを散策しながら、参加者に写真撮影の極意を伝授する撮影会を開く。定員20人。参加申し込みは同カメラ館へ。

 月曜休館。入館料は一般800円、高校生・大学生400円、中学生以下無料。(問)ミュゼふくおかカメラ館0766(64)0550