ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 石川 2019年09月27日

「おいしいパンを届けたい」と話す店主の上田雅士さん=白山市瀬戸の道の駅瀬女で
フグ珍味パン こだわりの味
白山市瀬戸の道の駅瀬女(せな)の販売所内にある「山のパン屋さん 瀬女」が、今月に新装開店した。コーナーには、同市美川地域の珍味「フグの卵巣のぬか漬け」を使ったパンや手作りの多彩な味のパンが並んでいる。
新たな店主は野々市市三納の上田雅士さん(34)。営業日は午前4時半に起床し、生地の仕込みから焼き上げまで店のほぼ全てを1人で切り盛りしている。
「もの作りが大好き」といい、大学在学中に「家具製作か料理作りのどちらかに携わりたい」と決意。卒業後、野々市市や金沢市でパン屋やカフェに勤めて腕を磨いてきた。
パンは生地から中身までのほぼ全てを手作りしている。カレーパンには、タマネギを4時間炒めた自家製のルーを使用。こんがりと揚げたサクサクのパンで包んだ一押しの味だ。フグの卵巣のぬか漬けを使ったパンにはクリームチーズを使った。口に含むと、チーズの程よい塩気とプチプチとした食感を楽しめる。
金沢のほうじ茶を使ったものやラズベリーの香りがするパンもある。いずれも価格は1個200円前後。上田さんは「値段が高くておいしいのは当たり前。気軽に食べられる価格でおいしいパンを届けるのが目標」と話している。
午前9時~午後5時半。水曜は休み。 (吉田拓海)