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【石川】塗り重ね技法独特 高波さん絵画16点 金沢で個展

ジャンル・エリア : 展示 | 石川 | 芸術  2019年09月30日

絵の具の厚みが絵画への情熱を感じさせる高波壮太郎さんの作品=金沢市本町のギャラリー「玄羅」で

絵の具の厚みが絵画への情熱を感じさせる高波壮太郎さんの作品=金沢市本町のギャラリー「玄羅」で

 絵の具をカンバスから盛り上がるほど塗り重ねる独特の画風で知られる画家、高波壮太郎さん(東京都)の個展「LOVE FLOWER」(北陸中日新聞後援)が、金沢市本町のギャラリー「玄羅」で開かれている。

 チューブから直接、カンバスに塗り重ねた絵の具は厚さ数センチにもなる。絵画への熱情がカンバスからあふれ出すかのようで、高波さんは「全身画家」とも称される。

 草花や風景を描いた近作16点を展示。うねるようにチューリップを描いた作品「ロマンス」は、生命感がほとばしる。冬の富士山を描いた「雪降る」は、モノトーンの配色ながらごつごつした質感から山の存在感が迫る。

 1949年、東京都生まれ。多摩美術大を卒業後、無所属で活動。フランスなどでの評価も高く、横綱白鵬関の化粧まわしの下絵を描いたこともある。

 展示は10月8日まで。正午~午後6時。水、木曜休廊。(松岡等)