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【三重】里山の穴場、仲間と巡ろう 津・美里で12日にロゲイニング大会

ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 三重 | | 神社・仏閣  2019年10月03日

什心寺跡の下草を刈る地元住民たち=津市美里町家所で

什心寺跡の下草を刈る地元住民たち=津市美里町家所で

 津市美里町の辰水(たつみず)地区一帯で、山野に設けられたチェックポイントをチームで探索する「里山ロゲイニング大会」が、12日に旧辰水小学校を発着点に初開催される。主催者らは「地元住民も知らない場所ばかり。きっとわくわくする発見があります」と参加を呼び掛けている。

 ロゲイニングは、地図とコンパスを頼りにチェックポイントを回り、制限時間内に得られた得点を競うゲーム。今大会は全長20キロ弱のコースに74地点のチェックポイントを設ける。一般的な大会に比べて範囲を絞り、子どもやお年寄りも気軽に楽しめるようにした。

 9月29日には地元有志ら10人が集まって家所(いえどころ)城跡がある里山のコースを整備した。下草を刈ったり、倒木をチェーンソーで取り除いたりして細い山道を歩きやすくした。家所家の菩提寺(ぼだいじ)と伝わる什心寺跡では、倒木の根が壁のようにつながって立ちふさがる景観に、住民らも「こんなところがあるのか」と興味津々の様子だった。

 地元の子ども支援団体「パワーズ」「タッピーの巣作り会」のメンバーらでつくる実行委員会が主催。委員長の水町丈雄さん(44)は「『美里は何もないよ』と住民に自信がない。外から来た人が魅力を感じて楽しんでくれれば、地元の人も価値を再発見できるのでは」と話す。

 実行委員が実際に歩いてチェックポイントを選んだ。風情のある日南田(ひなた)の集落、経ケ峰が見渡せる地点、福祉施設や製材所など普段は立ち寄らない面白い場所を見つけ出した。大会当日は参加者と住民の親睦会も企画している。

 午前10時スタートの6時間コース、午後1時半からの2時間半コースの2種類で、いずれも参加者を募集している。2~5人でチームを組み、個人での参加はできない。参加費は大人500円、親睦会費は同1000円で、子ども(中学生以下)は半額。要申し込み。(問)水町さん=090(6469)4316

 (本間貴子)