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【滋賀】欧州で評判、大津絵の魅力 パリでの企画展を古里で再現

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 芸術 | 近畿  2019年10月16日

欧州に所蔵されている大津絵などが並ぶ会場=大津市歴史博物館で

欧州に所蔵されている大津絵などが並ぶ会場=大津市歴史博物館で

 4~6月にパリで開催された大津絵展を再現した企画展「大津絵-ヨーロッパの視点から-」(中日新聞社後援)が、大津市御陵町の市歴史博物館で開かれている。11月24日まで。

 大津絵は江戸時代に市西部の東海道の宿場町で、無名の職人によって描かれた庶民絵画。初期は仏画が中心だったが、後に風刺画や教訓絵となった。欧州には19世紀半ば~20世紀前半にかけて伝わり、パブロ・ピカソなど欧州の有名画家にも影響を与えたとされる。

 パリでの企画展では、同館や欧州に所蔵されている大津絵など計110点を展示し、約7500人が訪れたという。今回の企画展では、そのうち、動物や美人画、七福神、鬼などさまざまな題材の70点を展示している。

 17世紀末に描かれた長刀や七つ道具を背負った「長刀弁慶」や、槍持奴(やりもちやっこ)のいでたちをした青鬼を描いた「槍持鬼奴」はいずれもフランスに所蔵されている作品で、同市では初展示。ピカソが所蔵していた作品と同じ図柄の「猫と鼠(ねずみ)」や、シュール・レアリスム画家のジョアン・ミロが評価した「為朝(ためとも)」も並ぶ。

 パリでの企画展に伴う調査では、大津絵が題材の彫像のコレクションがフランスに保存されていることも判明。鬼念仏の立像などを写真で紹介している。

 同館学芸員の横谷賢一郎さん(51)は「大津絵のシンプルで大胆な表現が、ヨーロッパでも評判を呼んだ。漫画のような表情の表現もあり、200~300年も前に描かれたものとは思えないほど新しい。その魅力を感じてもらえたら」と話した。

 大津絵の企画展のみの入場料は一般330円。月曜日休館。

 (森田真奈子)

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