ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 文化 | 神社・仏閣 | 芸術 2019年10月17日
棟方志功(1903~75年)が描いた南砺市法林寺の熊野神社の奉納絵馬2点が、福光美術館に寄託された。12月16日まで同美術館で展示される。
49年制作の「若駒」(縦52センチ、横64センチ)と57年制作「十二支」(縦75センチ、横182センチ)の2点。若駒は棟方の福光疎開時の隣家の長男誕生を祝って描いた。十二支は福光に再訪した際、親交のあった住民の還暦祝いで描いたとされ、それぞれ熊野神社の拝殿に長く飾られていた。
拝殿の造営100周年の節目に絵馬の保存と防犯のため、美術館に寄託し、多くの人に楽しんでもらうことになった。
学芸員の渡辺一美さんは「若駒は力強く丁寧に描いてある。棟方の優しい気持ちや住民との強いつながりが伝わる」と話している。 (山森保)