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【長野】奈良、平安期の遺跡出土品を紹介 松本市立考古博物館

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 甲信越  2019年11月25日

松本地域の遺跡から出土した土器や陶器が並ぶ会場=松本市の市立考古博物館で

松本地域の遺跡から出土した土器や陶器が並ぶ会場=松本市の市立考古博物館で

 松本地域で見つかった奈良、平安時代の遺跡から出土した土器などを紹介する企画展「考古学から探る 奈良・平安時代の松本平」が、松本市立考古博物館で開かれている。12月1日まで。

 12の遺跡で発掘された土器や陶器86点を展示。当時の役人が位に応じて付けたとされる数センチ四方の石や金属製の「帯飾り」を革のベルトに取り付けて再現したほか、「寺」や「門」などの文字や記号が書かれた土器を並べた。「寺」の文字はこの時代の仏教の普及を示す証拠だという。

 同市村井町南の「高畑遺跡」の住居跡から出土した石を用いて再現した1メートル四方のかまど、同市波田の元寺場遺跡から発掘した灯明皿なども展示している。

 一ノ瀬幸治学芸員は「奈良、平安は貴族のきらびやかな時代とのイメージがあると思うが、地方で暮らした庶民の営みを知ってもらえれば」と話した。入場料は高校生以上200円、中学生以下無料。(問)同館=0263(86)4710

 (大塚涼矢)