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【富山】水のまち・入善 映像で発信 うるおい館に新シアター あすから公開

ジャンル・エリア : まちおこし | エンタメ | 富山  2019年12月18日

ナビゲートシアターで美しい4K映像を視聴する参加者

ナビゲートシアターで美しい4K映像を視聴する参加者

4K大型モニター 360度展開VRディスプレー

 入善町は入善まちなか交流施設うるおい館内に高精細な4K映像や360度展開するVR(仮想現実)映像で「水のまち・入善」を発信するナビゲートシアターを設置し、17日、内覧会を開いた。一般公開は19日から。

 黒部川扇状地や、扇状地で育まれた豊富な水など、扇状地に点在している水資源を博物館、町全体を大きな博物館と見立てて整備する黒部川扇状地フィールドミュージアム事業の一環。

 ナビゲートシアターにはフルハイビジョンの4倍の解像度がある4K映像を流す縦80.4センチ、横142.8センチの大型モニターや、頭にかぶって固定する双眼鏡のようなVR映像ディスプレー10台を置いた。

上を向くと上の映像が見えるVRディスプレー=いずれも入善町入善まちなか交流施設うるおい館で

上を向くと上の映像が見えるVRディスプレー=いずれも入善町入善まちなか交流施設うるおい館で

 映像のテーマは「入善をみつめる」。4K映像は黒部川がつくる扇状地や水循環、豊かな水が生みだした四季の風景を約11分にまとめた。VR映像は約7分で上下左右に顔を向けることで周囲を見渡せ、川やわき水、チューリップ畑の中にいるような感覚を味わうことができる。町特産品を紹介する約3分の映像も作ったほか、年内には町ホームページや動画サイト「YouTube」で約3分の4K映像短縮バージョンを公開する。

 来年3月に完成予定の映像第2弾「入善をひもとく」では、扇状地の形成過程や黒部川河道の変遷、海岸部の多くに沢があった昭和30年代の風景などをCG、VRを駆使して紹介する。

 内覧会には町、町教委、町議会から約30人が出席した。笹島春人町長は「第3弾まで予定している映像の第1弾が完成した。入善の豊かな水環境を広く発信していきたい」とあいさつした。映像を視聴した参加者からは特にVR画像が人気だった。

 シアターは町観光物産協会が運営する。視聴人数は1回10人程度を見込んでいる。無料。 (松本芳孝)