ジャンル・エリア : 文化 | 甲信越 | 神社・仏閣 2019年12月23日
松本市の県護国神社で22日、来年の干支「子(ね)」をモチーフにした大絵馬がお披露目された。来年1年間、本殿脇に掲げられる。
大絵馬は縦2.3メートル、横3.7メートル。市内在住のイラストレーター古荘風穂(ふるしょうかざほ)さん(33)が手掛け、今年で10回目。境内の弓道場で約3週間かけ、水性ペンキで塗り上げた。
宝玉も時間の大切さに比べれば宝にはならないといった意味の「尺璧非宝(せきへきひほう)」をテーマに、黒を基調に仕上げ、10枚の扉と12匹のネズミを配置した。小判や俵などを描いた扉の内側の体を灰色、扉からはみ出た体を金色に塗り分け、大切なのは宝ではなく、時間ということを表現したという。
「今年1年で得た宝にとらわれず、糧にして生きることが大切」との思いを込めたという古荘さん。「大絵馬を見て新年をほっとした気持ちで迎えて」と話した。
(大塚涼矢)