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【福井】江戸期の絵師・岩佐又兵衛の作品一堂に 県立美術館

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 福井 | 芸術  2020年01月06日

岩佐又兵衛の描いた「三十六歌仙図」の小野小町(右)。波打つような官能的な表現が特徴だ=福井市の県立美術館で

岩佐又兵衛の描いた「三十六歌仙図」の小野小町(右)。波打つような官能的な表現が特徴だ=福井市の県立美術館で

 江戸時代前期に福井藩で活躍し、当時の絵に新機軸を打ち出して「浮世絵の祖」とも評される絵師・岩佐又兵衛(1578-1650年)の展覧会が3日、福井市の県立美術館で始まった。又兵衛をテーマにした4年ぶりの大規模展で、今回は同館収蔵のコレクションを一挙に鑑賞できる。2月2日まで。

 今回のテーマ展では、初公開の4点を含む約50点を展示した。中世の歌人を描いた「三十六歌仙図」は、又兵衛の絵の特色である人間くさい表情がよく表れている。絶世の美女と称される小野小町は、衣が波打つような官能的な表現が特徴だ。

 今月26日、2月2日には、いずれも午後2時から戸田浩之主任学芸員によるギャラリートークが行われる。また今月11日午後2時からは又兵衛を研究する京都大の筒井忠仁准教授が「若き日の又兵衛-前半生の活動と作品-」と題して講演する。

 開館は午前9時~午後5時。入場料は一般・大学生は100円。高校生以下、70歳以上、障害者手帳を持つ人と介護者1人は無料。

 (藤共生)