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【岐阜】御朱印の販売箱設置で人気急上昇 下呂・森水無八幡神社

ジャンル・エリア : 岐阜 | 神社・仏閣  2020年01月09日

観光客にも人気の御朱印を手にする中島さん=下呂市森の森水無八幡神社で

観光客にも人気の御朱印を手にする中島さん=下呂市森の森水無八幡神社で

 下呂市の下呂温泉街にある森水無八幡(もりみなしはちまん)神社に、御朱印を購入できる木製箱が設置され、観光客に人気だ。かつては近所の表具店に御朱印が置かれ、要望があると販売していたが、箱の設置後は御朱印を求める人が急増したという。

 御朱印は2種類あり、いずれもはがき程度の大きさ。金粉を散らした和紙に、それぞれ「森水無八幡神社」「八幡大菩薩(だいぼさつ)」と墨書きされている。購入費は1枚300円。

 設置された箱は、同神社の神職を務める建設業中川汎三(ひろかず)さん(78)が昨春、得意の腕をふるって作った。縦横40センチ、高さ20センチほどのケヤキ製で、購入費を入れる投入口と、2種類の御朱印を取り出す引き出しがある。

 天井部分はガラス張りになっているため、箱に収められた2種類の御朱印を確かめることができる。購入した人が御朱印に日付を書き込めるよう、筆ペンも用意されている。

 神社を管理する主管者の中島孝さん(76)によると、神社に御朱印を置いているかどうか問い合わせが増えてきたため、境内に箱を設置することを思い立った。画像投稿アプリ「インスタグラム」で紹介したところ、人気に火が付いた。御朱印の売れ行きも、表具店で販売していた当時は月に数枚だったが、現在は100枚を超える。

 森水無八幡神社は、2月には国重要無形民俗文化財「田の神祭り」が開かれるなど、観光客が多い。中島さんは「御朱印には御利益がある。多くの人に届けることができれば」と話している。

 (吉田幸雄)