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【岐阜】「信長の天守台」石垣を公開 金華山

ジャンル・エリア : | | 岐阜 | 歴史  2020年01月15日

信長が築いたとみられる天守台の石垣に見入る見学者ら=岐阜市の金華山で

信長が築いたとみられる天守台の石垣に見入る見学者ら=岐阜市の金華山で

 岐阜市の金華山(329メートル)山頂部で14日、織田信長が築いたとみられる新たに発掘された天守台の石垣が一般公開された。信長が築いた初めての天守とされる安土城(滋賀県近江八幡市)以前に、天守があった可能性を示す。県内外から約400人が詰め掛け、歴史ロマンに思いをはせた。公開は18日まで。

 石垣は3段分で高さ約70センチ、幅約1.8メートル。石の積み方や後世に手を加えた形跡がないことなどから、信長が1567年に岐阜へ拠点を移した後に築かれたとみられる。現在の天守の北西で発掘された。

 見学者からは「よく残っていた」「こんな大きな石をどうやって運んだのか」と驚きの声が上がった。歴史好きという可児市の男性(75)は「信長の時代にかえったような気分。わくわくします」と笑顔。横浜市から駆けつけた男性(73)は「信長について勉強できた。歴史は土の中に隠れているんですね」と感心していた。

 市教委社会教育課の内堀信雄課長は「信長の息吹に触れられ、ここから歴史が動いたんだと感じられる現場。今後も継続的に調査をしていきたい」と話した。

 公開は午前10時~正午と午後1~3時。荒天中止。開催状況は、市教委のツイッター「岐阜城跡発掘調査」か、岐阜公園内の発掘案内所で案内する。(問)市教委社会教育課=058(214)2365

 (杉浦正至)