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【石川】施設入所者×金沢美大生 コラボ陶芸 光る個性

ジャンル・エリア : イベント | 展示 | 工芸品 | 石川  2020年01月24日

(上)5回目を迎えた福祉施設の入所者と金沢美術工芸大生の陶芸展 (下)入所者が作った小さな人形の置物=いずれも金沢市広坂で

(上)5回目を迎えた福祉施設の入所者と金沢美術工芸大生の陶芸展 (下)入所者が作った小さな人形の置物=いずれも金沢市広坂で

広坂で作品展

 社会福祉法人「希望が丘」(金沢市小池町)の施設入所者と、金沢美術工芸大の学生たちが薪窯で陶芸に取り組んでいる。5回目を迎えた作品展が23日、金沢・クラフト広坂のギャラリー(同市広坂)で始まった。灰の流れから偶然生みだされた模様が目を引く茶わん、土偶のような味わいがある小さな人形など約300点が並んでいる。2月2日まで。(押川恵理子)

 知的障害のある人が暮らす施設では約20年前、陶芸好きの職員の提案で廃材のれんがで薪窯を造った。以来、陶芸班の入所者は平日午前中、手びねりで創作に励む。里見秀幸理事長は「粘土をこね、考えてつくる時間が大切」と話す。

 温かな風合いの湯飲みや、焼き締めの皿、コースター、花器、酒器など幅広く並ぶ。学生が作った陶板に、入所者が手で模様を付けたり、色を塗ったりした作品もある。

 金沢美大工芸科陶磁コースとの協働は2015年に始まった。例年、学生は延べ20人以上が参加し、春の薪割りから作品の窯詰め、秋の焼成までを担う。焼成では4日間、学生が昼夜交代で約5分おきに薪をくべ、火を見守る。

 教えるのは金沢市の陶芸家、今西泰赳(ひろたけ)さん(35)。焼成もほぼ徹夜で付き添う。「自然の灰が焼き物にくっつき溶けて流れ、意図していない流れや模様が出る偶発性が面白い。学生も毎年、大きな作品や繊細な作品など試行錯誤している」。入所者には「握った粘土の塊が好きなら、そのままでもいい。あまり助言せず、個性を引き出すようにしている」と話した。

 入場無料。午前11時~午後5時(最終日は同4時)。月曜休み。(問)金沢・クラフト広坂076(265)3320

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