ジャンル・エリア : まちおこし | イベント | 神社・仏閣 | 福井 2020年01月28日
小浜市門前の国宝「明通寺」本堂での瞑想(めいそう)などを盛り込んだ農泊体験「松永六感」が2月1日から始まる。同市松永地区の住民団体が、都市に住む人たちを呼び込むために計画した観光プロジェクトで、26日に現地で体験会を開いた。
農泊体験は、まだ参拝客のいない早朝の本堂で、ろうそくの明かりの前に座って心を静め、その後は朝がゆの試食や木彫りによる皿作りをして、自らを見つめ直す時間を持ってもらおうという趣旨。
昨年秋、住民の有志が「地区農泊推進協議会」を設立。瞑想のほか、地元の旅館での農園体験や精進料理の夕食、酢の醸造所見学、自転車での集落巡りや散策などのプログラムを準備した。
26日の体験会には10人余りが参加。明通寺の中嶌一心副住職による座り方や呼吸の仕方、同寺の宗派の真言宗についての解説も聞いた。
事務局の担当者は「スマホに頼って生活していると視覚などの五感が鈍ってくる。五感を整え、新たな活力、六感を得て」と体験を呼び掛ける。
1人当たりの料金は1泊2食で2万円前後。
(問)藤屋=0770(57)1528
(池上浩幸)