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【滋賀】三大山車祭テーマに企画展 長浜市曳山博物館

ジャンル・エリア : まつり | 展示 | 文化 | 歴史 | 近畿  2020年02月05日

精巧に作られた曳山の模型=長浜市元浜町で

精巧に作られた曳山の模型=長浜市元浜町で

 「日本三大山車祭」とされる長浜曳山(ひきやま)祭(長浜市)、祇園祭(京都市)、高山祭(岐阜県高山市)の絵巻やびょうぶ、模型など23点を集めた企画展「三大山車祭-長浜祭・祇園祭・高山祭-」が、長浜市元浜町の市曳山博物館で開かれている。3月8日まで。

 祇園祭は全国の山車祭のルーツとされる祭礼だが、各地の山車祭はその模倣にとどまらず、独自の発展を遂げてきた。長浜曳山祭の呼び物は子ども歌舞伎の上演で、高山祭はからくり人形の奉納が人気を集める。

 企画展は、長浜曳山祭が祇園祭、高山祭に肩を並べる祭礼であることを再認識してもらう狙い。曳山を作るためのひな型となる模型や、その前段階の設計図である「建地割図(立面図)」、引き回しの様子を描いた江戸時代後期の版画などが目を引く。

 祇園祭関連では、山鉾(やまほこ)の巡行を描いた江戸時代前期の「洛中洛外図屏風」などを展示。高山祭は、山王祭(春の高山祭)のからくり人形などを並べた。

 同館学芸員の森岡栄一さんは「長浜曳山祭は芸山(舞台付きの曳山)の起源で、長浜から岐阜や富山に広まっていった」と、長浜曳山祭が持っていた影響力の大きさを指摘する。

 会期中は無休。入館料は大人600円、小中学生300円(長浜、米原両市の小中学生は無料)。(問)同館=0749(65)3300

 (相馬敬)