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【静岡】茶の実で美容オイル 葵区・白形傳四郎商店が開発

ジャンル・エリア : 特産 | 静岡  2020年02月26日

茶の実を使った美容オイル=静岡市葵区で

茶の実を使った美容オイル=静岡市葵区で

 荒茶の生産量が落ち込む中、「茶の実」を活用して茶畑の景観を守ろうとする老舗製茶問屋が静岡市葵区にある。1923(大正12)年創業の白形傳四郎(でんしろう)商店。今春、茶の実をしぼった油を配合した美容オイルを発売する。

 県産の茶の実から抽出した油を50%以上配合。保湿性があるホホバ油、香りの良い精油のユーカリやティーツリーなどを混ぜた。塗り心地はさらりとしていて肌なじみが良い。

 白形和之営業企画部長(50)によると、1月に試作が完成し、同月下旬に千葉市の幕張メッセであった化粧品開発展で紹介すると、原料屋から問い合わせが相次いだ。

 茶の実はオリーブやツバキなどと比べて搾油率が低いとされ、商品としての価値はほとんどなかった。しかし、2013年に茶の実から搾油した食用油の製造を開始。原料の加工など独自の技術で搾油率を3%から13%に高めた。一六年に食用油の販売を始め、18年秋ごろから美容オイルの開発にも乗り出した。

 同社によると、県立大などの成分分析で茶の実油は抗酸化作用のあるビタミンEが100グラムあたり36ミリグラムで、オリーブ油の約5倍。アンチエイジング効果のあるコエンザイムQ10も含まれる。

 化粧品利用は業界も注目する。「アクロ」(東京)が展開し、女性に人気のブランド「THREE(スリー)」のスキンケアやメーキャップ製品に牧之原産の茶の実から抽出した油が使用されている。担当者は「国産で持続可能性がある点で優れている」と説明する。

 白形さんは「後継者不足や担い手の高齢化で耕作放棄茶園の増加が問題化している。中国産の茶葉も出回り、このままでは太刀打ちできない。茶の実の利用は認知度が低い分チャンスがある。ラインアップを増やしていきたい」と話す。

 美容オイル(茶ノ実スキンオイル)は20ミリリットル入りで5000円(税抜き)を予定。(問)同社=054(271)3238

(三宅千智)

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