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【岐阜】25億年前の石、七宗で展示へ 3月7日に博物館リニューアル

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜 | 歴史  2020年02月28日

島根県津和野町から七宗町に贈られた25億年前の「日本最古の石」=七宗町で

島根県津和野町から七宗町に贈られた25億年前の「日本最古の石」=七宗町で

 島根県津和野町で昨年見つかった25億年前の「日本最古の石」の一部が七宗町に寄贈され、3月7日にリニューアルオープンする日本最古の石博物館(七宗町中麻生)で常設展示されることが決まった。20億5000万年前の岩石を展示している同館では新発見以降、「日本最古」の名称をどうするのかにわかに取り沙汰されたが、“看板”を下ろすことなく運営を続けられることになった。

 七宗町では1970(昭和45)年、大学院生が飛騨川の川岸で、当時日本最古となる20億5000万年前の「花こう片麻岩」を見つけた。町は96年、この片麻岩をメインに、世界各地から集めた岩を紹介する同館をオープン。岩をモチーフにしたゆるキャラのレッキー君とレッキーちゃんも誕生させ、観光スポットとしてPRしてきた。

 ところが昨年3月、津和野町の林道脇で見つかったのが、七宗町の岩を上回る25億年前の花こう片麻岩と判明。記録の更新を受け、日本最古を冠する博物館の名称の行方について、一部町民から町に問い合わせがあったほか、庁内でも担当者レベルでどう対応するか話題に上がっていたという。

 今回の寄贈は、両町がもともと同じ自治体協議会に所属していた縁で実現した。2013年に津和野町で起きた豪雨災害の際には、七宗町が支援職員を派遣する間柄だった。

 「『日本最古』を返上しなければいけないことを、津和野町さんも心配してくれた。これまでの交流のおかげで、岩の寄贈の話も自然と盛り上がった」と七宗町の担当者。津和野町で見つかった日本最古の石は複数あったため、そのうち高さ25センチ、幅30センチの1点を譲り受けることが決まり、今月3日に津和野町で開かれた贈呈式で引き渡された。

 今年は七宗町の岩が見つかって50周年の節目でもあり、津和野町の岩はリニューアルオープンする博物館で展示の目玉として公開される。

 担当者は「これで日本最古の名称も継続できる」と安堵(あんど)し、「新旧の日本最古の岩を通じ、地質学に興味を持つ人たちが増えてくれれば」と話している。

3月7日、リニューアルオープン

 七宗町は27日、3月7日にリニューアルオープンする「日本最古の石博物館」の概要を発表した。新旧の「最古の石」の展示に加え、子ども向けの体験型コーナーを設けるなど幅広い世代が楽しめる内容に一新する。

 体験コーナーでは、さまざまな石に触れながら、ゲーム感覚でそれぞれの特徴を学べる。これまで専門的だった展示物の説明書きは、子どもにも分かりやすく書き換え、最新の知見も反映させる。

 アトラクションの要素があり、子どもに人気の「タイムスリップエレベーター」も外装を一新。地球環境をテーマにした写真の掲示も始める。事業費は2000万円。

 開館時間(午前9時~午後4時半)と入館料(小中学生100円、高校生と70歳以上200円、一般300円)はリニューアル前と同じ。オープン初日の7日は入館無料。

 (渡辺大地)

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