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【石川】奈良時代、昭和の26体 山中温泉 管弦人形、ひな人形展示

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 文化 | 歴史 | 石川  2020年03月03日

木彫りの管弦人形とひな人形が並ぶ特別展=加賀市山中温泉下谷町で

木彫りの管弦人形とひな人形が並ぶ特別展=加賀市山中温泉下谷町で

 加賀市山中温泉下谷町の県指定文化財「無限庵(むげんあん)」で、奈良時代に作られたとされる木彫りの管弦人形と、昭和初期のひな人形を紹介する特別展が開かれている。一部施設の修繕工事のため平日は休館し、土日祝日のみ開館している。展示は4月3日まで。

 管弦人形は計9体あり、笛や太鼓を奏でる様子が表情豊かに表現されている。ひな人形は男びなと女びな一対の親王飾りと、五人ばやしなど計17体を展示している。道具類には繊細な蒔絵(まきえ)が施され、優美な雰囲気を醸し出している。

 無限庵は加賀藩家老の横山家が明治時代に金沢市内に建てた邸宅。大正時代、木製自転車の部品製造で成功した山中の新家(あらや)家が現在の場所に移築した。人形は新家家が保管していた。

 修繕工事は、横山家が子息の婚儀のためにしつらえた御殿の間を行っている。現在、工事中であっても御殿の間は見学できるが、4月以降は長期間、見学できなくなる。担当者は「今のうちにぜひ見に来て」と呼び掛けている。

 平日は電話で予約すれば見学に対応する。29、30日は懐石料理と薄茶を楽しむ会が開かれる。(問)0761(78)0160

 (小室亜希子)