ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 鉄道 2020年03月06日
北陸新幹線開業5周年を記念した企画展が5日、黒部市立図書館で始まった。鉄道ファンの図書館司書、内山香織さん(42)が収集した開業記念グッズや新幹線関連本の展示のほか、黒部-東京間の鉄道事情の変遷なども紹介している。15日まで。9日は休館。(松本芳孝)
展示品は、開業日の2015年3月14日と翌15日に黒部宇奈月温泉駅で配られた開業記念グッズのピンクの手ぬぐいと、同年8月29日のイベントで配られた色違いの青い手ぬぐいなど約20点。ピンクの手ぬぐいには開業時、宇奈月国際会館セレネでトークイベントに参加した鉄道写真家中井精也さんに書いてもらったサインが入っている。
このほか、14日に黒部宇奈月温泉駅で予定され、新型コロナウイルス感染拡大予防で中止が決まった5周年イベントの記念品のハンドタオルもある。開業日の様子の映像や鉄道、新幹線の関連本50冊もある。
黒部-東京間の鉄道関連展示は、1913年の北陸線全通時に14時間もかかっていた所要時間が短くなった経緯を写真を交えて分かりやすく紹介。35年に9時間46分だったが、特急はくたかの黒部駅停車で5時間30分、上越新幹線開業で4時間27分、北越急行ほくほく線開業で3時間4分になった様子を伝えている。
現在、北陸新幹線を使えば黒部宇奈月温泉駅から東京まで最速2時間10分で行ける。
内山さんは「新幹線は旅情を感じず、あまり好きではなかったが、開業を機に機能美にひかれるようになった」と話した。同じ内容の展示が19~29日、黒部市のうなづき友学館で開かれる。休館日は23、26日。