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【岐阜】ひな人形もマスク姿 久々野で1400体展示

ジャンル・エリア : 展示 | 岐阜  2020年03月06日

世相を反映し、マスクを着けたひな人形=高山市久々野町の久々野公民館で

世相を反映し、マスクを着けたひな人形=高山市久々野町の久々野公民館で

 ひな人形1400体が並ぶ恒例の「ひなさま展」が、高山市久々野町の久々野公民館で開かれている。今年は、新型コロナウイルスの感染が拡大している世相を反映してマスク姿のおひなさまも登場し、町の話題になっている。4月3日まで。

 地元のNPO法人ふるさとが主催し、11回目。飾らなくなったひな人形を有効活用しようと、NPOの女性部が10年前に始めた。

 最も多くの人形が並ぶホールロビーには、明治から平成の1200体がずらり。粘土で作った土びなや高さ4.5メートルの12段飾りもある。これまで町内外の100人以上から寄贈を受け、人形の数は年々増えてきているという。

 昨年から時事を取り入れた展示をしており、今年は新型コロナウイルスの感染拡大が社会問題化しているため、マスクを人形に着けることを思い付いた。ロビーの出入り口付近にある7段飾りでは、マスク姿の内裏びなのほか、口と鼻を覆った三人官女や五人ばやしなどを見ることができる。

 マスクは、ティッシュやクッキングペーパーを小さく切って作り、油性ペンで色付けした。「世相を反映した姿がおもしろい」と来場者に人気で、写真を撮る人も多いという。

 同NPO理事長の岩佐俊介さん(72)は「クスっと笑ってもらえればうれしい。早く感染症が終息し、おひなさまと一緒にマスクを外せる日が来てほしい」と話していた。

 展示時間は午前9時~午後9時。期間中の16、23、30日は閉館。

 (横田浩熙)