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【富山】表現は生の証し 県内の知的・精神障害者が作品展

ジャンル・エリア : 富山 | 展示  2020年03月13日

今回、初めて発表された作品が並ぶ展示。作品を解説する米田昌功さん(左)=高岡市美術館で

今回、初めて発表された作品が並ぶ展示。作品を解説する米田昌功さん(左)=高岡市美術館で

高岡市美術館

50人が80点、自由に持ち込み

 県内の知的障害者らが創作した作品を自由に持ち込んで展示する「しょうがいはちから 表現はひかり mochicon(もちこん)展」が12日、高岡市美術館で始まった。15日まで。観覧無料。(武田寛史)

 市とNPO法人障害者アート支援工房ココペリの主催。「アール・ブリュット◎高岡5」の企画でmochicon展は3回目。アール・ブリュットはフランス語で「生(き)の芸術」の意味。美術的な教育の影響を受けず、作家が独自の表現方法で創作する作品のこと。

 ダウン症の6歳児から精神疾患のある70代の高齢者まで知的・精神障害者50人の作品80点が並ぶ。初めて発表されたアートも多い。

 同工房を運営する米田昌功(まさのり)さん(54)=県障害者芸術活動支援センター「ばーと◎とやま」代表=は「見たこともない表現や独創的な作品が集まった。障害者がもっと創作しやすい環境を整えたい」と話す。

 持ち込まれた貼り絵作品の下地に描かれた絵に注目した米田さんが作家の作品の中から見いだした絵「昭和のヒーローたち」(北宮幸明さん)は、圧倒的なエネルギーが込められた迫力ある作品。勤務するリサイクル会社に積まれる不用品を芸術にした「再生アート」(黒田清さん)は企業も創作活動を後押ししている。

 ほかにも、ダウン症の6歳児が半紙の縁を墨で塗って枠を作った「すずちゃんのこころまど」、パブロ・ピカソの反戦作品「ゲルニカ」の模写を描き続ける小学生の絵「ゲルニカ-地獄の夏休み-」、紙に花の模様を刺しゅうした「お花カード」、字や絵を描いた紙を裂いて袋に詰めた「ちいさいの」など、思いも寄らないような独自の世界観があふれ出る作品ばかり。

 米田さんは「作家は一日生きてきた証しを残すように毎日、日記的に作品を作り続けている。今回、作品を発見する大事さを感じた」と話す。

 ココペリの利用者による「富山の7人展」、招待作家の特別展「岐阜の2人展」も同時開催。開館時間は午前9時半~午後5時(入館は午後4時半まで)。

(左)「すずちゃんのこころまど」(中)「再生アート」(右)「ゲルニカ-地獄の夏休み-」

(左)「すずちゃんのこころまど」(中)「再生アート」(右)「ゲルニカ-地獄の夏休み-」

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