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【石川】ワイン塩 芳醇なひとふり 能登ワイン+揚げ浜塩=新特産

ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 石川  2020年03月26日

(上)見た目が美しいワイン塩と、発案した青崎かすみさん(中央)ら(下)ワイン塩を使った魚と肉の料理=いずれも穴水町大町の「能登バルアズ」で

(上)見た目が美しいワイン塩と、発案した青崎かすみさん(中央)ら(下)ワイン塩を使った魚と肉の料理=いずれも穴水町大町の「能登バルアズ」で

穴水の協力隊員発案 来月1日から販売

 能登地方の特産品2品による異色のコラボレーションが実現した。穴水町の「能登ワイン」と、珠洲市の「塩田(えんでん)村揚げ浜塩」で作るワイン塩。ともに、世界農業遺産にちなんだ地域独自の食品「『能登』の一品」に認定されており、新たな能登の特産品として注目を集めそうだ。(森本尚平)

 瓶詰めされたワイン塩は、ふたを開けると赤ワインの芳醇(ほうじゅん)な香りが広がる。揚げ浜塩を販売する道の駅すず塩田村の神谷健司駅長(60)は「ワイン塩を口にすると、塩のうま味とワインの味わいが口いっぱいに広がる」と話す。

 ワインの結晶のような見た目の美しさにもこだわった。アルコール分を煮詰めてとばしたワインを塩に噴霧することで、粗塩である揚げ浜塩の形をそのまま残した。25日には、穴水町大町の飲食店「能登バル アズ」で、ワイン塩を使ったメニューの試食会が開かれた。同店オーナーの新出洋さん(43)は「料理に見た目は大切。ワイン塩は色が鮮やかできれいなので、料理を引き立ててくれる。肉にも魚にも合い使いやすい」と太鼓判を押す。

 昨年7月から能登ワインで働く穴水町地域おこし協力隊の青崎かすみさん(40)が、ワイン塩を発案。穴水町の「あなみず未来づくり支援事業」の補助金を活用し、試行錯誤を繰り返して完成にこぎつけた。「能登の塩とワイン両方を味わってもらって、能登の魅力をたくさんの人に知ってもらいたい」と青崎さん。写真映えもする商品であることから会員制交流サイト(SNS)による波及効果にも期待を込め「ワイン塩をきっかけに観光でも能登に足を運んでもらえれば」と話した。

 ワイン塩は、4月1日から能登ワインと道の駅で販売し、1個800円(税込み)。アズでもワイン塩を使ったメニューの提供を始める。