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【石川】懐かしさ 浸る芸術 県七尾美術館 ゆかりの作家ら企画展

ジャンル・エリア : 展示 | 工芸品 | 石川 | 芸術  2020年04月01日

(上)懐かしさを漂わせる作品が並ぶ企画展「ノスタルジア」(下)手ぬぐいをかぶった昔ながらの農家の女性を描いた八野田博さんの「農婦」

(上)懐かしさを漂わせる作品が並ぶ企画展「ノスタルジア」(下)手ぬぐいをかぶった昔ながらの農家の女性を描いた八野田博さんの「農婦」

故郷や家族 絵画などに表現

 七尾市の県七尾美術館で、懐かしさをテーマにした企画展「ノスタルジア」が開かれている。故郷や過去の時代、家族などをモチーフにした作品25点が訪れた人たちを引きつけている。過去5年間に収蔵された作品を紹介する「新収蔵品展」も同時開催している。19日まで。(中川紘希)

新収蔵品展も

 「ノスタルジア」では、昭和、平成の地元ゆかりの作家らが手掛けた日本画、洋画、彫刻、工芸、書を紹介。中能登町出身の八野田(はちのだ)博さん(1921~93年)が手ぬぐいをかぶった昔ながらの農家の女性を描いた「農婦」や、輪島市出身の山本隆さんが幼少期に女湯の脱衣所に入った昔の記憶をたどる「銭湯」、七尾市出身の稲元実さん(46~2013年)が長女の誕生日を祝い家族を描いた「歩拾弌歳(あゆみじゅういっさい)」などが並んでいる。

 新収蔵品展では、15年から今年1月末までに購入したり寄付を受けたりした日本画、洋画、彫刻、工芸17点を紹介。輪島塗の沈金の技術で重要無形文化財保持者(人間国宝)に認定された山岸一男さん=輪島市出身=が同館に寄贈した沈彩漆箱「宴乃阿(うたげのあ)と」も展示している。

 午前9時~午後5時。月曜休館。一般350円、高大生280円、中学生以下無料。

山岸一男さんが県七尾美術館に寄贈した沈彩漆箱「宴乃阿と」=いずれも七尾市の県七尾美術館で

山岸一男さんが県七尾美術館に寄贈した沈彩漆箱「宴乃阿と」=いずれも七尾市の県七尾美術館で