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【石川】わくたまくん ホットな存在 和倉温泉街 あちこちでお出迎え

ジャンル・エリア : まちおこし | 温泉 | 石川  2020年04月03日

(上)店頭に並ぶ手作りのわくたまくんの人形(下)町中に設置されたわくたまくんの石像=いずれも七尾市・和倉温泉で

(上)店頭に並ぶ手作りのわくたまくんの人形(下)町中に設置されたわくたまくんの石像=いずれも七尾市・和倉温泉で

手作りグッズやレインアートも

 七尾市・和倉温泉で、PRキャラクター「わくたまくん」の存在感が増している。3月下旬には、25日に新たに開館する「和倉温泉お祭り会館」の駐車場で、雨水を浮かび上がらせてイラストを表現するレインアートにも登場。新型コロナウイルス感染拡大の影響で宿泊客らのキャンセルが相次ぐ中、温泉街各地でさまざまなわくたまくんが、観光客らを温かく出迎えている。(稲垣達成)

 「キレイ。いいもんや」。雑種犬の散歩をしていた安田さん(82)は、会館の駐車場で足を止め、縦90センチ、横1.6メートルのわくたまくんのイラストをじっと眺めた。雨の多い北陸地方の天候を生かそうと、はっ水スプレーを使った仕掛けで、水を浮かび上がらせることで、わくたまくんを表している。安田さんは「雨が降っても散歩が楽しくなりそうだ」と笑みを浮かべた。

 わくたまくんは2008年10月に誕生。愛くるしい表情のキャラとして知名度を上げ、人気を博している。温泉街に石像が置かれたり、洋菓子に焼き印が押されたりと、和倉温泉のPRには欠かせない存在になっている。

 和倉温泉を訪れて、その存在を知ったという金沢市の金沢美術工芸大3年の女子大生(20)は「最初は何かなと思ったけど、温泉卵がモチーフのキャラだと知って納得した。かわいい上に、町中にいっぱいいますね」とほほ笑んだ。

 和倉温泉観光協会によると、自主的にわくたまくんのグッズを製作し、店頭に並べる店舗も少なくない。

 土産品を扱う「だるまや」には、手作りのぬいぐるみがずらり。「(製作は)私の趣味。店番のついでにね」と小泉尚子さん。季節に合わせた装いにするよう心掛けているといい、今の時期はかぶとを身に着けた姿も目を引く。「かわいいでしょ。売るつもりはないわよ」と笑った。

水で浮かび上がるわくたまくんのレインアート

水で浮かび上がるわくたまくんのレインアート

 協会の坪江真理子さんは「万人受けする顔つきなのかも。丸っこさも人を引きつけている要因では」と推測。「幅広い年齢層から親しまれている。和倉にはいて当然の存在。ぜひ、そのかわいらしさに触れてほしい」と呼び掛けている。