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【石川】九谷焼の町 陶板 巡り 寺井町活性協 道路沿いに設置

ジャンル・エリア : まちおこし | 工芸品 | 石川 | 芸術  2020年04月13日

車止めの円柱に陶板を取り付ける参加者=能美市寺井町で

車止めの円柱に陶板を取り付ける参加者=能美市寺井町で

 能美市寺井町活性化協議会は11日、寺井町中心部の幹線道路沿いに、九谷焼の陶板14枚を設置した。「九谷焼の町」の新たなシンボルにしていく。

 設置したのは、拡幅工事などが進められている市道「能美東西連絡道路」の450メートル区間。協議会の役員など15人が参加し、歩道に立てられている高さ60センチの車止めの円柱上に、9センチ角の陶板をフレームに入れて固定した。

 陶板の絵は、協議会の役員や沿道の住民などが描いた。俳優の渥美清さんの似顔絵や、40年前に廃止された北陸鉄道能美線の電車など多彩。演歌好きの男性(75)は美川憲一さんのヒット曲にちなんだサソリの絵を描き、「楽しんで見てほしい」と話す。

さまざまにデザインされた14枚の陶板

さまざまにデザインされた14枚の陶板

 寺井町では明治中期以降に多くの九谷焼が作られ、隆盛を誇った。だが、今では往時をしのばせる物がほとんどないため、九谷焼の薫りだけでも感じてもらおうと陶板設置を発案。歩道には円柱が200本弱あり、来年度からは寺井小学校の児童が作った陶板を設置し、児童が卒業するたびに陶板を入れ替えていく計画だ。

 協議会の米脇強会長(75)は「歩きながら作品を見てもらうことで、町ににぎわいが生まれたらいい」と期待する。 (平井剛)