ジャンル・エリア : まちおこし | 近畿 | 野菜 2020年04月16日
観光による地域づくりを推進する一般社団法人「近江ツーリズムボード」(彦根市)が、収穫した野菜をその場で味わう体験型観光商品「近江食材収穫体験と畑レストラン」(仮称)を企画している。
車両に調理器具などを備えたフードカーを使うプラン。参加者は自転車で移動し、風景を満喫。畑に到着後、野菜を収穫し、フードカーで調理された料理を食べる。事前に準備が必要なメニューは調理した物をフードカーで運び、温め直して出す。
滋賀の食といえば近江牛や近江米が有名だが、他にもおいしい食材があることを観光客にアピールするとともに、地元の人にも再認識してもらう。農家と接することで野菜作りへのこだわりやおいしさの理由も聞ける。
1月には多賀町のニンジン農家と協力しモニターツアーを開催。メニューはいずれもニンジンを使ったカレーライスとスープ、ニンジンドレッシングのサラダだった。
参加者の1人、英国出身でインバウンド観光専門家の男性は「その場で食べられるのが新鮮。欧米人には体を動かすのが好きな人も多く、自転車移動も良い」と評価した。
商品化に向け、雨天時の対応や自転車で移動する際の安全面の確保といった課題に取り組む。近江ツーリズムボードの担当者は「付加価値を高め、地元の魅力づくりにつなげていきたい」と意気込む。
ツアーは早ければ今秋にも始める計画だが、新型コロナウイルスの影響を考慮し、開始時期を検討する。
(稲垣遥謹)