ジャンル・エリア : グルメ | 三重 | 特産 2020年04月28日
新型コロナウイルスの感染拡大で外食の機会が減る中、「焼肉いとう」(津市久居野村町)が29日から、松阪牛のカルビ丼弁当を期間限定で販売する。価格は500円で、5月6日まで。経営する伊藤浩基さん(41)は「松阪牛を食べてもらい、多くの人に笑顔になってほしい」と話す。
弁当は「笑顔カルビ丼」と名付けた。同市一志町にある牧場で伊藤さんが育てた最高級のA5ランクの松阪牛を使用。甘辛いタレをかけ、トッピングは紅しょうがだけ。「松阪牛のおいしさを堪能できるように」とシンプルに仕上げた。
価格は通常の5分の1ほど。「暗い話題ばかり耳にする世の中だからこそ、多くの人が喜ぶようなことをしたい」との思いからだ。ただ、松阪牛の価格に影響を与えかねないとして、期間限定とした。
外食自粛で高級食材が売れなくなっており、松阪牛も例外でない。伊藤さんは「(約20年前に)牛海綿状脳症(BSE)の不安から消費が落ち込んだ時と同じくらいか、それ以上の深刻さ」と肩を落とす。笑顔カルビ丼の取り組みには、松阪牛への親しみを広げてブランド価値を守る意味も込めている。
1日100食限定。事前予約が必要で、午前10時から焼肉いとう=059(271)8399、または090(7437)1100=で当日分のみ受け付ける。購入は1人5つまで。受け渡しは午前11時半~午後2時に店の駐車場で行う。支払いは現金のみ。
(渡辺雄紀)