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【福井】高齢者に優しい食、お墨付き 坂井・いねすに農水省「スマイルケア食」

ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 福井  2020年05月15日

スマイルケア食の青マーク認証を受けたメニューをPRする高橋さん(左)と釣部店長=坂井市地域交流センター「いねす」で

スマイルケア食の青マーク認証を受けたメニューをPRする高橋さん(左)と釣部店長=坂井市地域交流センター「いねす」で

 健康維持や適切な栄養補給に向けて農林水産省の基準を満たした「スマイルケア食」の青マーク認証を、坂井市地域交流センター「いねす」の炊き込みご飯と総菜の計8品が取得した。特産大豆を加工した揚げやみそを用いた郷土料理をベースに、タンパク質を効率的に摂取できるよう工夫しており、高齢者を中心に幅広い世代の健康をおいしくサポートする。

 スマイルケア食は、農水省が2016年11月に創設した認証制度。飲み込みやかむ力を考慮して三色に区分し、青マークは機能に問題ないが、食が細くなる高齢者の栄養補給向け。

 油揚げの炊き込みご飯は打ち豆を入れ、具材を食べやすいよう細かくした。切り干し大根の煮物にも打ち豆や国産干しえびを加え、彩りに桜えびを添えた。従来も扱っていたおかずみそは「100グラム当たりタンパク質8.1グラム以上」などの認証基準をクリアするため、きな粉やピーナツを加えた。4月10日付で一括認証され、5月から直売所で税込み130~200円で販売している。

 来店者に高齢者が多いこともあり、昨年12月に開発を本格化。加工部の高橋輝美さん(47)が「年配客に良質のタンパク質をおいしく摂取してほしい」と取り組んだ。売れ行きは好調で作り方を尋ねる客も多いという。14日にいねすで報道陣に披露し、釣部裕店長(46)は「坂井平野の農産物のPRにもなる」と意気込んだ。

 県中山間農業・畜産課によると、県内では18年に企業組合「ファームまぁま喜ね舎」(福井市)の5品、20年に「ささえたまご農園」(敦賀市)の2品、企業組合「新ちゃんみそ」(福井市)の4品が青マーク認証された。

 (北原愛)