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【三重】鳥羽市海の博物館が再開 海女漁の展示をリニューアル

ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 文化 | 歴史  2020年05月26日

重りを手に潜る海女のシルエットを映し出すタペストリー。奥はフナド海女漁の模型=鳥羽市海の博物館で

重りを手に潜る海女のシルエットを映し出すタペストリー。奥はフナド海女漁の模型=鳥羽市海の博物館で

 新型コロナウイルス感染症の影響で休館していた鳥羽市海の博物館(浦村町)が25日、再開した。海女漁の展示をリニューアルし、伊勢志摩地域の海女文化をあらためてアピールしている。

 目を引くのは、天井からつり下げられた10メートルほどのタペストリーで、フナド海女漁といわれる漁を表現した。海女が重りを持ち深さ10メートルほど、海底まで潜る姿がシルエットで映し出されている。

 フナド海女漁は夫婦で行われる。海底まで潜った妻は、舟の上にいる夫に合図し、命綱で海面へ引き上げられる。10メートルの深さを実感でき、海女漁のたくましさ、厳しさなどがうかがえる。漁を表現した模型もある。

 ほかに海女の歴史や、水中メガネをはじめ海女が使用する道具の展示などもあり、興味深い。

 石原真伊事務局長は「海女の文化、海の文化に触れて心を豊かにしていただければ」と話している。

 (北浜修)