ジャンル・エリア : 神社・仏閣 | 福井 2020年06月02日
大本山永平寺(永平寺町)は1日、4月1日から中止していた建物内の拝観を再開した。まだ人はまばらながらも、「三密」を避けながら参拝を楽しむ姿が見られた。
参拝者入り口には消毒液が置かれ、マスクの着用などを呼び掛ける張り紙も掲示された。拝観時間はこれまでより1時間短い午後4時までで、座禅や写経の体験、建物内での宿泊は再開が見送られた。
石川県白山市から訪れた30代男性は「緊急事態宣言が開けて初の遠出。天気も良く、お寺もきれいで来たかいがあった」と喜んだ。永平寺の担当者は「体温をこまめに測るなど、健康管理に注意した上で参拝してほしい」と呼び掛けた。
営業を自粛していた門前の土産物店なども多くが再開。「山口みやげ店」の山口さん(55)は「2カ月近く閉めていたので再開できたのはうれしいが、お客さんがすぐに戻ってくるかどうか」と、喜びとともに不安も口にした。
(波多野智月)