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【石川】1カ月遅れ 待望オープン 「四大祭り」発信 活気回復期待

ジャンル・エリア : まつり | 展示 | 文化 | 石川  2020年06月02日

奉燈や山車「でか山」などが並ぶ館内

奉燈や山車「でか山」などが並ぶ館内

和倉温泉お祭り会館

 七尾市・和倉温泉で1日、同市の「四大祭り」の魅力を発信する「和倉温泉お祭り会館」がオープンした。温泉街の新たな誘客施設として、当初は大型連休前の4月25日に開館予定だったが、新型コロナウイルスの影響で1カ月余り遅れた。同温泉では旅館加賀屋も5日から営業再開を予定。地元関係者らは活気が戻ることに期待を込めた。(稲垣達成)

 お祭り会館は、青柏祭(せいはくさい)、能登島向田の火祭(ひまつり)、石崎奉燈(ほうとう)祭、お熊甲祭(かぶとまつり)を紹介する。国連教育科学文化機関(ユネスコ)の無形文化遺産にも登録された青柏祭の曳山(ひきやま)行事で主役となる山車「でか山」(高さ約12メートル)をはじめ、お熊甲祭の枠旗(同約16メートル)、奉燈(同約13メートル)など実物を展示。大型スクリーン(高さ9. 4メートル、幅16.2メートル)で祭りの映像を映し、設置された綱を引っ張ることで祭りに参加しているような熱気や迫力を体感できる仕掛けも備える。

 式典で不嶋豊和市長は「七尾の祭りの素晴らしさを全国に発信し、本物を見に2度、3度と来てもらえれば。七尾の産業全体を活性化させる一翼を担うオープンで、必ずやその役割を果たしてくれる」とあいさつ。関係者7人がテープカットでスタートを祝った。

 早速、施設を訪れてでか山の運行を疑似体験した七尾市中島町河崎の会社役員男性(47)は「綱を引くのに力がいる。でか山は子どものころから見るだけだったが、参加している気分になった」と、息を切らしながら語った。

大型スクリーンの映像を前に、仕掛けの綱を引っ張り青柏祭の曳山行事を体験する来館者ら

大型スクリーンの映像を前に、仕掛けの綱を引っ張り青柏祭の曳山行事を体験する来館者ら

 お祭り会館は毎月第2、第4水曜休館で、午前9時~午後5時。入館料は高校生以上800円、小中学生400円、乳幼児は無料。(問)会館0767(62)4332

 
テープカットする関係者ら=いずれも七尾市・和倉温泉で

テープカットする関係者ら=いずれも七尾市・和倉温泉で