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【三重】駐車場を無料開放へ 海水浴場開設見送りの鈴鹿市

ジャンル・エリア : 三重 |   2020年06月26日

鼓ケ浦海水浴場の駐車場。海水浴場の開設は見送られるが、駐車場は無料開放される=鈴鹿市寺家3で

鼓ケ浦海水浴場の駐車場。海水浴場の開設は見送られるが、駐車場は無料開放される=鈴鹿市寺家3で

 鈴鹿市内の海水浴場2カ所の市営駐車場が今夏、無料開放されることになった。新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、海水浴場の開設を見送った市が、散策目的で浜辺に来る市民に配慮した。路上駐車のトラブル回避も狙う。 (片山健生)

 市内の千代崎、鼓ケ浦の両海水浴場は毎年7月上旬~8月下旬に開設しており、昨年の海水浴客は千代崎が1万5700人、鼓ケ浦が1万2600人に上った。今年も7月3日~8月23日に開設する予定だったが、救護所などに配置する看護師やライフセーバーに感染リスクが及ぶとして中止を決め、今月5日に発表した。

 中止に伴って海水浴客向けとして千代崎に200台分、鼓ケ浦に427台分ある有料の市営駐車場もオフシーズン同様に開かない方針だったが、その後、無料開放に転じた。夏の浜辺を好んで散策する市民が一定数おり、特に今夏は石垣池公園市民プール(桜島町7)や各小学校のプールも開放されないことから、浜辺散策の需要は高いと判断した。路上駐車による混乱を避ける狙いもある。無料にしたのは、料金徴収の担当者に感染リスクが生じる恐れがあるためだ。

 無料開放は7月が土、日曜日と祝日、8月は1~23日でいずれも午前8時~午後5時。地域資源活用課は「感染症の影響で閉じこもりがちな時期だからこそ、密集することなく過ごせる場を提供したかった。安全安心な環境でくつろいでもらえればいい」と話している。

 一方、両海水浴場の観光案内所は7月3日~8月23日に開け、担当者が遊泳自粛をマイク放送で随時、呼び掛ける。また、監視、救護の態勢がない中での遊泳の危険性を伝える看板を駐車場や浜辺に設置する。