ジャンル・エリア : グルメ | 特産 | 石川 2020年07月01日
穴水町川島の和菓子店「泉花月堂」が、7月7日の七夕にちなんで天の川をイメージした和菓子を作った。能登町の酒蔵「数馬酒造」が手掛ける加賀棒茶を日本酒に漬け込んだリキュールを材料に活用し、茶の風味が楽しめる菓子に仕上がった。1日から販売する。
店主の泉公洋さん(52)が試しにリキュールを買って飲んだところ、「甘いお菓子に合うんじゃないか」と感じ、材料に使った菓子作りを思い付いた。4月ごろから試作を重ね、酒蔵にも許可を得て七夕向けの新商品として売り出す。
菓子は3層で、一番上がリキュールで作った水菓子、一番下がようかん。食感のアクセントを楽しんでもらえるよう、間に道明寺の餅を挟んだ。菓子の上部には、餅粉を細かく砕いたしんびき粉を斜めにまぶし、天の川をイメージ。金銀箔(ぱく)も散らし、菓子を上からのぞき込むと、道明寺の粒が粉の天の川と重なり、星空のように透けて見える。
泉さんは「お茶の甘い風味が食後のお口直しとして合う。穴水は星空の町なので、七夕に星を眺めながら食べてみて」と話す。
7日までは、わらび餅やういろうなどとセットになった七夕セット(770円、税別)を販売。単品(250円、税別)は7月末まで。(森本尚平)