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【石川】北前船モチーフ 御膳考案 きょうから道の駅赤神で提供

ジャンル・エリア : グルメ | 歴史 | 特産 | 石川  2020年07月09日

9日から提供される北前御禅=輪島市門前町赤神で

9日から提供される北前御禅=輪島市門前町赤神で

◇門前町観光協会

 輪島市門前町で来年開催される総持寺開創700年の行事を盛り上げようと、門前町観光協会が、総持寺と縁の深い北前船をモチーフにした御膳「北前御禅」を考案した。北前船でつながっていた北海道の海産物と地元食材をふんだんに使用している。同協会が運営する道の駅赤神(門前町赤神)で9日から提供する。

 北前船は江戸から明治時代にかけて日本海の海運を支え、かつては総持寺の輪番住職が輪島と全国各地を往来する時に「輪島塗」を広めたとされる。同協会は総持寺開創700年を機に地域の文化を広く知ってもらおうと、新メニュー開発に取り組んでいた。

 北前御禅は、輪島市と北前船でつながり現在は友好都市の北海道石狩市から取り寄せたニシンの刺し身を主役に、北海道産コンブを使った手づくりの昆布巻き、地元の総持寺豆腐を使った揚げ出し豆腐などが味わえる。器には輪島塗を使用するなど、北前船文化を感じられる仕上がりにこだわった。税込み1700円。

 8日には道の駅赤神で試食会があり、市内の観光関係者らが実食。同協会の沢田隆会長は「隅々にアイデアが詰まっていると感じる御膳。ニシンの刺し身は珍しいと思うのでぜひ食べてみてほしい」と話した。(関俊彦)