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【岐阜】観光客誘うヒマワリの導線 関・道の駅平成からパターゴルフ場まで

ジャンル・エリア : 岐阜 | 自然 |   2020年07月14日

見頃を迎えたヒマワリを見守る(左から)丹羽さん、大坪さん、川島さん=関市下之保で

見頃を迎えたヒマワリを見守る(左から)丹羽さん、大坪さん、川島さん=関市下之保で

 関市下之保地区の住民有志でつくる「伝説ロマン・ウオークの会」が道の駅平成(下之保)から近くのパターゴルフ場の間に植えたヒマワリが、見頃を迎えた。会長の丹羽政則さん(77)は「花の観賞もパターゴルフも楽しんで」と呼び掛ける。 (森健人)

 会は武儀地域に伝わる昔話ゆかりの地を巡る「伝説ロマンウオーキング大会」を主催し、町づくりに取り組む。これまでも、パターゴルフ場周辺にシバザクラを植えるなど、活性化に力を入れていた。

 パターゴルフは無料で楽しめるにもかかわらず、道の駅から100メートルほど離れ、来店した観光客の目が届かない場所にあった。さらに、ゴルフ場に沿って生えていた高さ1メートルのアカメガシも視線を遮る要因になり、利用客が減っていた。そこで、客の関心を引いてにぎわいを取り戻そうと、道の駅からヒマワリの種を植えて、黄色い花の導線をつくることにした。

 2月にアカメガシを伐採。4月30日に丹羽さんと会員の川島さん(65)、大坪さん(68)が、パチノゴールド種100粒と阪神大震災復興のシンボル「はるかのひまわり」の種70粒を植えた。川島さんが定期的に水や肥料をあげて管理。パチノゴールドは50センチ、はるかのひまわりは3メートルほどに成長し、7月3日ごろから咲き始めた。花は7月末まで楽しめるという。

 丹羽さんは「見頃の今は、道の駅からヒマワリに沿って歩けばパターゴルフ場に着くようになっている」とPR。川島さん、大坪さんも「地域の人に助けてもらいながらやっと咲かせた。少しでも幸せな気持ちになれば」と声をそろえる。

 枯れたパチノゴールドから採取する種は、希望する地域住民に配ることも計画中。

 丹羽さんは「下之保周辺にヒマワリの輪が広がってほしい。地域の新たな目玉になれば」と力を込める。