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【福井】Iターンで就農、23日にブドウ狩り開園 あわらの岡田さん

ジャンル・エリア : グルメ | 果物 | 福井  2020年07月22日

「おいしく育った」と来場を呼び掛ける岡田さん

「おいしく育った」と来場を呼び掛ける岡田さん

土日、祝日限定今年は入場無料

 坂井市とあわら市に広がる“フルーツ王国”を貫く「坂井北部広域農道(フルーツライン)」沿いで23日、ブドウ狩りが楽しめる観光果樹園が開業する。オーナーは都会からあわら市へIターン就農した岡田英明さん(40)。構想から5年、苗木を植えて3年で、やっと立った夢のスタート地点。温泉街との連携も視野に「丹精したブドウで、あわら、福井の観光を盛り上げたい」と意気込む。 (北原愛)

 名付けて「あわら温泉フルーツパーク OKAYU」。OKAYUは「お湯」と、岡田さんの「岡」をくっつけた造語だ。東京生まれの横浜育ち。宿泊、飲食業に携わり、2015(平成27)年秋の「ふくい園芸カレッジ」入校時から観光と農業のコラボレーションを目指してきた。着目したのはブドウ。農作業に励みつつ、県内外の研究機関や農家へと出向き、教えを請うた。

 北陸自動車道金津インターチェンジから、温泉街に向かうあわら市山十楽に農地を借り、17年秋から果樹園を整備。しかし、18年2月の大雪でハウス建設は難航。雪解けを待って、20種計150本を計1.1ヘクタールに植樹した。ハウスまでのアプローチ、休憩所の設置やキッチンカーの用意など、一人で奔走した。「ブドウ狩りが長く楽しめるように多品種を植えたが、世話は大変。それだけに一粒一粒が、宝石のように見えますね」と笑う。

こだわりの「すっごい葡萄パフェ」=いずれもあわら市の「あわら温泉フルーツパーク OKAYU」で

こだわりの「すっごい葡萄パフェ」=いずれもあわら市の「あわら温泉フルーツパーク OKAYU」で

 開園は10月上旬までの土日・祝日限定。女性や子どもが取りやすいよう、ブドウ棚は低めだ。今はデラウェアや紫玉、8月初旬はサニールージュやサマーブラックなどが食べ頃を迎える。世界最大の房をつけるという「ネヘレスコール」も実を付け始めた。

 休憩所では旬のブドウを満載した「すっごい葡萄(ぶどう)パフェ」(税込み1300円)のほか、ブドウスムージーやカフェラテも提供。近くでは仲間と醸造用のブドウも栽培しており、ジュースや菓子など加工品を増やす予定。「ウッドデッキも造り、通年で楽しめる場所にしたい」と話す。

 今年は入場料が無料で、来園者には旬のブドウを味見して気に入ったブドウを収穫してもらう。量り売りで1キロ2000円(税込み)から。営業時間は午前9時~午後4時。原則として要予約。(問)budou@oka-yu.com