ジャンル・エリア : 富山 | 展示 | 工芸品 2020年08月03日
県にゆかりのある絵画や工芸品を集めた企画展「富山ゆかりの美術」が富山市本丸の市佐藤記念美術館で開かれている。9月27日まで。
井波彫刻といった県発祥の伝統工芸品のほか、南砺市出身で明治時期に多数の公募展で活躍した石崎光瑶など県ゆかりの画家らによる約40点が並ぶ。
「越中瀬戸焼」と呼ばれる立山町で多く作られた焼き物は、江戸時代に庶民が茶わんなど日用品として使っていたといい、当時の生活ぶりがうかがえる。富山藩が大名への贈答品として作製した螺鈿(らでん)細工は貝殻や金銀で彩られた模様が目を引く。
川上貴裕学芸員は「富山ゆかりの作品で全国的に知られているものは少ないが、質的に劣っているわけでは決してない。実際に見て、お気に入りの作品を見つけてほしい」と話した。
入館料大人210円、高校生以下無料。(問)同館076(432)9031
(山岸弓華)