ジャンル・エリア : イベント | 富山 | 展示 | 歴史 2020年08月25日
古文書や絵図など180点
黒部市歴史民俗資料館の特別展「新川の鉱山物語-近世から現代-」が、同市宇奈月町下立のうなづき友学館で開かれている。新川地域の鉱山の歴史をたどり、鉱物資源が地域に果たした役割を功罪の両面で考えてもらうのが狙い。11月23日まで。(松本芳孝)
特別展では鉱物、古文書、絵図などの資料とパネル計約180点を展示。藩政時代初期ごろに最盛期を迎え、「越中七かね山」と呼ばれた魚津市の松倉金山と河原波金山、虎谷金山、上市町の下田(げだ)金山、富山市の亀谷銀山と長棟鉛山、吉野銀山の各鉱山や、加賀藩が鉱山資源、森林資源を守るために命じた黒部奥山廻(まわ)り役などを紹介している。
明治以降に宇奈月町で産出され、国会議事堂に使われたトラバーチン、大正時代に北アルプスで産出されたモリブデンや、それを用いて製作された飛行機などの産業も伝えている。
また、1970(昭和45五)年に発覚した精錬所を発生源としたカドミウム汚染で、2015年までかけて汚染農地156ヘクタールを復元したことなども説明している。
高校生以上300円、中学生以下無料。9月26日、10月10日、11月3日にそれぞれ歴史講座が開かれる。入場無料だが、申し込みが必要。定員は各回30人で先着順。(問)友学館0765(65)1010