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【石川】農村 楽しめる宿 小松・古民家改修「クラフト&ステイ」開業

ジャンル・エリア : グルメ | 石川 | 自然  2020年08月26日

築100年超の古民家を生まれ変わらせたホステル

築100年超の古民家を生まれ変わらせたホステル

一つ星シェフが料理 石蔵バーで地酒

 農業に取り組む若者が都会から集まる小松市滝ケ原町に、豊かな自然や食、伝統工芸などを満喫できる簡易宿泊施設のホステル「クラフト&ステイ」がオープンした。築100年以上の古民家を改修し、24人まで泊まれる。コロナ禍が収まればインバウンド(訪日外国人旅行者)も見込む。マネジャーの斉藤礼菜さん(26)は「自然と一体となった感覚や人の温かさを感じてほしい」と話す。(長屋文太)

 木造2階建て約300平方メートル。7月中旬、オープンした。1階は共有スペースで広々したソファやダイニングテーブルが置かれている。2階に3部屋あり、2段ベッドが16床並ぶ大部屋に加え、個室もある。

 離れにある石蔵はバーに改装した。ワインや地酒、クラフトウイスキーを楽しめる。レコードが聴けるラウンジもある。敷地内には今秋にも漆器工房をオープンさせ、伝統工芸の見学や体験を受け付ける。

広々していてのんびりできるホステルの共有スペース=いずれも小松市滝ケ原町で

広々していてのんびりできるホステルの共有スペース=いずれも小松市滝ケ原町で

 農家と消費者を結び付ける東京のNPO法人「ファーマーズマーケット・アソシエーション」のグループ会社が運営する。同町には別のグループ会社の農泊施設「TAKIGAHARA HOUSE」があるが、宿泊は1日1組(4人まで)限定で、1部屋2万2000円からだ。

 クラフト&ステイは1泊1人5500円(税込み、朝食付き)から。大人数でも泊まれる。税込み3800円(9月からは同4800円)の追加料金で、フレンチのコースディナーも楽しめる。9月末までは、コロナ禍で日本に一時滞在しているパリのミシュラン一つ星レストランのシェフ鈴木春太さん(32)が担当する。「全て石川の食材。シンプルに、でも見たことのない料理を出したい」と意気込む。空きがあれば宿泊しなくても、予約制でディナーを食べられる。

 斉藤さんも4月、東京から同町に移住した。気軽に川遊びでき、新鮮な野菜を育てる農村の暮らしを楽しむ。「ゆっくりした時間の流れなのに、一日があっという間。地元の人や自然に興味がない人にも来てほしい」と話している。(問)クラフト&ステイ 0761(46)5621

鈴木春太さん

鈴木春太さん