【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【三重】「亀山七座」魅力感じて 登山地図が完成

【三重】「亀山七座」魅力感じて 登山地図が完成

ジャンル・エリア : 三重 | | 自然  2020年08月26日

完成した登山地図を持つ松永さん(左)ら。後ろに見えるのが「亀山七座」の一つの錫杖ケ岳=亀山市関町の観音山公園で

完成した登山地図を持つ松永さん(左)ら。後ろに見えるのが「亀山七座」の一つの錫杖ケ岳=亀山市関町の観音山公園で

 亀山市内の七つの山々「亀山七座」の素晴らしさを知ってもらおうと、地元の関係者らが登山地図を完成させた。新型コロナウイルス感染対策で3密回避が叫ばれる中、「自然の中のアクティビティーが注目を浴びている。ぜひ活用してほしい」と呼び掛ける。(松本貴明)

 亀山七座は500~900メートル級の山々で、野登山、仙ケ岳、臼杵ケ岳、四方草山、三子山、高畑山、錫杖(しゃくじょう)ケ岳の総称。市や石水渓観光協会など地元団体でつくる亀山七座トレイル登山道活用ネットワークが中心となり、新たな観光資源としてPRしている。

 地図の作製にあたっては、市地域観光課主任主査の松永正彦さん(54)と、同課登山専門指導員の萩真生さん(66)が昨年4月から今年6月、実際に登山道を歩いて登りやすさを確認。スマートフォンのアプリを用い、衛星利用測位システム(GPS)で通ったルートを記録し、地図上に落とし込んだ。

 案内板の設置や倒木の除去など登山道の整備を進めつつ、一部では新規ルートも開拓。地図には2人の体験を基に、迷いやすい場所や危険箇所、展望のよい場所なども示した。

 完成した地図はA3判で、表裏に印刷されている。個々の山の登山道に加え、七座を一つのルートで結んだ道も示した。テント泊などをすれば、2泊3日で七座を踏破できるという。

 松永さんは「読図の技術とコンパスがあれば、10分に役に立つ」と太鼓判を押す一方、ルートの中にはいったん住宅地に下りて、再び山に入る箇所があることから「真の意味では登山地図と言えない」とも。錫杖ケ岳から北東にある関宿につなげるルートも構想中で「さらにブラッシュアップしていきたい」と意気込んでいる。