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【滋賀】「麒麟」再開、光秀ゆかりの寺社が盛り上げ

ジャンル・エリア : 展示 | 文化 | 歴史 | 神社・仏閣 | 近畿  2020年09月01日

禅明坊光秀館で始まった国友村産の火縄銃展示=大津市坂本の西教寺で

禅明坊光秀館で始まった国友村産の火縄銃展示=大津市坂本の西教寺で

 戦国武将・明智光秀が主人公の大河ドラマ「麒麟(きりん)がくる」の放映再開を機に、光秀の居城だった坂本城跡などが残る大津市坂本では、ゆかりの寺社が地域の盛り上げに熱を入れている。(土井紫)

 光秀と妻・熙(ひろ)子の墓が残る西教寺では31日、ドラマにも数多く登場する国友村(現長浜市国友町)産の火縄銃の展示が始まった。市などが開催する観光イベント「びわ湖大津・光秀大博覧会」の一環で、メイン会場となっている同寺の禅明坊光秀館で、来年2月7日まで見られる。

 展示されたのは江戸時代に国友村で製作された火縄銃2丁で、長浜市にある国友鉄砲ミュージアムから貸与を受けたもの。光秀のものと伝わる甲冑(かっちゅう)と並び、来場者を出迎える。

 市観光振興課は「戦国時代は近江が活躍した時代で、その中心が国友の鉄砲だった。長篠の戦いなど、これからドラマでも活躍してくるはず」と期待する。

 また、徳川家康をまつる日吉東照宮を含む日吉大社は、近江での武将の群雄割拠に焦点を当てた「戦国みくじ」を、西本宮と東照宮で授与している。東照宮は土日、祝日のみ。

戦国時代の武将や姫をあしらった戦国みくじ=大津市坂本の日吉大社で

戦国時代の武将や姫をあしらった戦国みくじ=大津市坂本の日吉大社で

 同社は、信長が指示した比叡山焼き打ちで燃やされ、後に豊臣秀吉によって復興された歴史を持ち、武将との関わりが深い。「御利益だけでなく、歴史を訪ねて来た方に喜んでもらい、滋賀の魅力を知ってもらいたい」と、権禰宜(ごんねぎ)の浅井勝直(まさなお)さん(40)が企画した。

 みくじは大吉・吉・小吉・末吉の4段階に、家康や光秀、秀吉の他、石田三成や浅井三姉妹など9種類の人物を添えており、組み合わせは20通り。名古屋市出身の浅井さんは「名古屋では信長や秀吉、家康人気が強く、坂本では光秀が好かれている。歴史上の人物の多面性を楽しんでほしい」と呼び掛けている。

 光秀館の入場料は、大人500円、戦国みくじは、一回300円。