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【福井】ガーナの廃品で社会変える芸術 福井出身MAGOさんがギャラリー

ジャンル・エリア : 展示 | 福井 | 芸術  2020年09月07日

ガーナのスラム街に捨てられた廃品で作品を作るMAGOさん=福井市中央1で

ガーナのスラム街に捨てられた廃品で作品を作るMAGOさん=福井市中央1で

 アフリカのガーナに捨てられた電子機器などを利用して芸術作品をつくる福井市出身の美術家MAGO=マゴ、本名・長坂真護(まご)=さん(36)が6日、同市中央1の新栄商店街の一角に「マゴギャラリーフクイ」を開いた。MAGOさんは「作品がガーナの環境問題の解決や、福井の地方創生につながれば」と話している。 (波多野智月)

 幼いころから絵が好きで、ノートはいつも落書きでいっぱいだった。高校卒業後に上京し、いくつか職を変えた後、2009年ごろから新宿・歌舞伎町の路上で絵を描くライブペインティングで生計を立てるようになった。一方で現状に満足できず世界中を旅した。

 報道写真を見たのがきっかけで17年にガーナのスラム街を訪問。大量の電子機器のごみを見て衝撃を受けた。その多くは先進国でつくられ、不法に投棄されたものだった。「スラム街の理不尽さ、日本を含めた先進国が生み出すゆがみを痛感した」。なんとかしたいと、廃品で作品を作ることを決めた。

 MAGOさんが重視するのは、ごみを減らすと同時に経済循環を生み出す「サスティナブル・キャピタリズム」という考え方。スラム街の廃品を用いた作品を販売し、売り上げの一部をスラム街に還元する。現地で油まみれになりながら仕事をする人たちの様子を表現するため、必ず油絵の具を使うこだわりもある。

 ギャラリーにはスラム街の生活を生々しく表した作品など約30点が並ぶ。「プラスチック化するアビデュー」と名付けられた作品は、キャンバスに貼り付けたペットボトルやパソコンのキーボード、携帯電話、電子基盤などと、油絵の具で少年の顔を表現。ごみの中で生活する子どもの健康問題を訴えた。MAGOさんが「平和の象徴」と考える月を、越前和紙を使って表現した「心の月」という作品も展示されている。

 これまでガーナに学校を建設したり、燃えた廃品が出す有毒物質から体を守るためのガスマスクを送ったりしてきたが、一番の目標は100億円を集めてガーナにリサイクル工場を作ること。MAGOさんは「自分の絵を通して、社会の仕組みを変えることができれば」と夢を語る。

 ギャラリーの場所はガレリア元町商店街の1本西側の通り。火、水曜以外の正午から午後7時まで開かれ、日曜、祝日は午後6時まで。作品は販売もされている。問い合わせはメール=mago.g.fukui@gmail.com=で。

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