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【福井】白山平泉寺で中世の隆盛伝える出土品や解説パネル展示 勝山

ジャンル・エリア : 展示 | 歴史 | 神社・仏閣 | 福井  2020年09月11日

白山平泉寺の出土品を紹介する展示企画=勝山市の白山平泉寺歴史探遊館まほろばで

白山平泉寺の出土品を紹介する展示企画=勝山市の白山平泉寺歴史探遊館まほろばで

 勝山市の白山平泉寺歴史探遊館まほろばで5日、中世に隆盛を誇った白山平泉寺のお社にスポットを当てた展示企画が始まった。館として初めて一般公開する出土品やパネルで、往時の様子を伝えている。27日まで。

 白山平泉寺境内にあった48社のうち、「鎮守宮」のお社があったとされる場所の発掘調査で出土した7点と、48社を解説するパネル20枚を展示。「石製狛犬(こまいぬ)(脚部)」は16世紀の笏谷(しゃくだに)石製で、鎮守宮に置かれていたとされ、「玉状に加工された石製品」は、安産祈願として納められていたとみられる。

 お社のある場所から見つかった、さらに時代の古い坊院の出土品も展示されている。中国・元の時代に作られて輸入された「青花鉢」や、水を注ぐための道具「青白磁水注」もあり、財力のある人が住んでいたことがうかがえる。

 柏村克己学芸員は「48社の歴史を知っていただければ」と話していた。 (平林靖博)