ジャンル・エリア : 展示 | 生き物 | 石川 2020年09月11日
◇あすから昆虫館
白山市八幡町の県ふれあい昆虫館は12日から、アフリカに生息する色鮮やかなカマキリ「ニセハナマオウカマキリ」の雄を初めて展示する。
体長は約10センチと比較的大きく、緑色の斑(まだら)模様に赤紫色のラインが入った鮮やかな体色をしている。ケニアやタンザニアなどアフリカ諸国に生息する。
怒ると、鎌状の前脚を大きく広げ、前脚と胸にある派手な斑模様を見せつけて威嚇する。ラテン語で悪魔の意味を持つ「イドロマンティス・ディアボリカ」という学名を持つ。
展示するのは成虫の雄1匹。警戒心が強く、温度や湿度の変化に敏感だという。
飼育を担当する同館の須田将崇技師(27)は「威嚇する姿はまるで魔王。気難しい性格で飼育にてこずった」と明かす。人間を見つけるとすぐに振り向き、じっと目を合わせる。
東京都在住のカマキリの専門家が同館に寄贈した。須田さんは「国内でも展示例はまれ。大きくて派手な体を見て楽しんで」と話す。(都沙羅)