ジャンル・エリア : 三重 | 展示 | 工芸品 | 芸術 2020年09月15日
桑名市京町の市博物館で「巡る季節」と題した企画展が開かれている。冷暖房設備の発達などで昔と比べて感じる機会の減った四季を味わってもらおうと、春夏秋冬が表現された幕末から現代にかけての絵画や陶器など60点が展示されている。10月4日まで。
並ぶのは、正月のモチーフとして定番の富士山を描いた日本画家の横山大観の「不二霊峰」や、満開の桜の下で少年がチョウを模した舞を披露する源氏物語図のびょうぶ「胡蝶(こちょう)」など。大胆な構図と鮮やかな色づかいで知られる片岡球子さんの日本画は、富士山の手前に描かれた紅葉が秋の深まりを感じさせる。
19日には市中央図書館で連携講座を開催。博物館歴史専門官の大塚由良美さんが見どころを解説する。
入館料は中学生以下無料、高校生以上150円。23日、28日は休館。人間国宝の十四代柿右衛門をはじめ、初期から現代までの伊万里焼13点を並べた「陶芸乱舞」も同時に開かれている。
連携講座の問い合わせは市中央図書館=0594(22)0562=へ。
(諏訪慧)