ジャンル・エリア : 甲信越 | 自然 | 花 2020年09月16日
彼岸を目前に阿智村智里の信濃比叡広拯院周辺で、朱色のヒガンバナ(別名マンジュシャゲ)が咲き始め、一帯が秋の装いに変わりつつある。
景観整備などを目的に、「彼岸花管理委員会」が10年ほどにわたり植栽を続ける。途中から阿智高校の生徒も活動に加わり、7月末から8月初めごろ、5000個の球根を植える。同院周辺では約3万本、智里地区全体では約5万本のヒガンバナを楽しめる。
同院の岡田光正副住職(33)によると、ヒガンバナは、秋分の日(今年は22日)をはさんだ秋の彼岸の時期に咲くことから先祖への弔いの花や、有毒であることから墓が掘り起こされないよう動物除けとして、寺院周辺で多く植えられてきたという。
管理委員会の熊谷孝志委員長(62)は「毎年増やしてきたヒガンバナを見に来て、癒やしを感じてもらえれば」と話している。 (二神花帆)