ジャンル・エリア : イベント | 福井 2020年09月16日
2023年春の北陸新幹線開業を控えるJR敦賀駅周辺で、観光スポットを巡りながら謎解きをする体験型ゲームイベント「時空列車への招待状」が今月から土日、祝日に開かれている。かつて鉄道で栄えた敦賀の観光資源や歴史を知ることができる。11月29日まで。 (栗田啓右)
ゲームは、敦賀駅交流施設「オルパーク」の特設コーナーで配布しているシートを基に、全5カ所のスポットにあるパネルに表記してある謎を解き明かしていく。全5問を解き、それぞれの答えを組み合わせると、オルパークにある「秘密のケース」を開けるための鍵の番号が導き出せる。
謎解きスポットは、眼鏡橋やSL公園(本町第3公園)、銀河鉄道999「迷いの星」モニュメントなど鉄道にまつわる場所が多い。眼鏡橋は、今年6月に日本遺産に認定された鉄道遺産のストーリーに関連するスポットでもある。
分からない時は、各スポットのパネルにあるQRコードをスマートフォンで読み取ると、ヒントが得られる。近隣の商店も協力し、ゲームカフェ「へクス・イン・ゲームズ」と、おみやげ処敦賀かわとの2カ所で、ヒントブックを配布している。
イベントは市観光交流課が企画。新幹線開業に向けたにぎわいづくりの一環でもある。謎解きの作成やシートのデザインは、信州大学(長野県)のサークル「信大回廊」に依頼した。一般的な謎解きや鉄道にまつわる問題も含まれる。市の担当者によると、難易度は高いという。
いずれのスポットは敦賀駅から半径1キロ圏内にあり、歩いて楽しめる。謎解きのほかに、市職員が作成した鉄道がテーマの小説ストーリーも各スポットのQRコードから読める。
初日の5、6日は計約60人がゲームクリアをした。市の担当者は「家族や友人と挑戦するとより楽しめる。謎解きをしながら、敦賀の街にも興味を持ってもらえれば」と参加を呼び掛けている。
ゲームにクリアすると、オルパークで景品がもらえる。時間は午前8時から午後7時まで。参加は無料。