【本文】

  1. トップ
  2. お出かけニュース
  3. 【福井】漁村の暮らし体感して 小浜・志積の宿泊施設、2日オープン

【福井】漁村の暮らし体感して 小浜・志積の宿泊施設、2日オープン

ジャンル・エリア : まちおこし | | | 福井  2020年10月01日

1階と2階の縦空間を生かした別館「ハウス仙」の内部=小浜市志積で

1階と2階の縦空間を生かした別館「ハウス仙」の内部=小浜市志積で

 小浜市志積で民宿を経営する西川徹さん(55)らが、区内の空き家2棟と民宿の計3棟を改修して仕上げたレストランと宿泊施設の「海のオーベルジュ志積」が2日、オープンする。

 海辺のレストランが8月1日に先行して営業しており、今回は本館と別館の宿泊施設2棟を追加した形となった。

 本館は西川さん宅の屋号にちなんで「ルーム久兵衛」と名付けた。6室を完備。吹き抜けの娯楽室、宿泊者以外の地域の人とも交流できるテラスを設けたのが特徴。

 別館「ハウス仙」は、海辺の景観を静かに満喫したい宿泊者向けのプライベートな施設。1階と2階を1つの空間にした「メゾネットタイプ」と呼ぶ部屋で、2つを用意した。

 料金は「久兵衛」が1泊2食で1万7050円から。「仙」は2万6950円から。

 志積は戸数11軒の漁村。かつては全戸が民宿を営んでいたが、ふすまで仕切った音が筒抜けの部屋や、民家とよく似た風呂やトイレが若い人たちから敬遠され、高齢化もあって現在は2軒を残すのみになった。

 「オーベルジュ」はレストランを備えた宿泊施設という意味の仏語。より洗練された空間で漁村の暮らし、魅力を体感してもらおうと、西川さんら有志が会社をつくり、2年前から準備を進めてきた。総事業費は約1億1200万円。

 30日に報道各社に施設を披露した西川さんらは「漁村特有の狭い路地が非日常的。山と海が近いのも魅力」とPRしている。(問)海のオーベルジュ志積=0770(54)3431

 (池上浩幸)