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【富山】体感 高岡工芸の世界 地場産センター 移転のセリオ

ジャンル・エリア : まちおこし | 富山 | 展示 | 工芸品 | 文化  2020年10月05日

万葉衣装でクラフト作品を鑑賞する家族連れ=高岡市の御旅屋セリオで

万葉衣装でクラフト作品を鑑賞する家族連れ=高岡市の御旅屋セリオで

コンペ入賞作展示 万葉衣装の体験も

 クラフト作品の全国公募展「工芸都市高岡クラフトコンペ」の歴代入賞作家の作品を展示する「高岡で生まれたクラフトとその現在展」が、高岡市の中心市街地にある再開発ビル「御旅屋セリオ」で開かれている。11日まで。

 コンペは1986年から毎年開催しているが、今年は新型コロナ禍で中止。コンペで過去に入賞した市内の作家の入賞作品と、現在制作している皿や器、箸、ブローチなどの作品34種83点を展示販売している。

 毎年、応募している富山大芸術文化学部と高岡伝統産業青年会で組織する「クリエイ党」の作品展示も同時開催。以前、コンペに入賞した「面で落ちる砂時計」など16種42点も並ぶ。

 会場の御旅屋セリオには高岡地域地場産業センター「ZIBA」が移転オープンし、記念の関連事業として万葉集や万葉歌人・大伴家持にゆかりがある高岡にちなんで市が企画した万葉衣装体験もあった。万葉衣装に身を包んだ来場者が現代のクラフトやものづくりの世界を楽しんだ。

 華やかな万葉衣装を着用した高岡市の小竹さんは、長女(7つ)と長男(2つ)と見て回り、「万葉衣装を選ぶのが楽しかった。非日常な感じ」と話した。同市の秋元さんは夫と長女(2つ)と来場。「今年は万葉集全20巻朗唱の会の水上舞台が中止で万葉衣装を着られないと思っていたが、ここで着られて良かった。万葉衣装の昔と、現代のクラフト展示の今がまざり合って面白い」と楽しげだった。

 現在展は午前10時~午後6時(最終日は午後3時まで)。セリオは7日休館。 (武田寛史)