ジャンル・エリア : まちおこし | 福井 2020年10月09日
鯖江市の玄関口、JR鯖江駅構内の市観光案内所が9日、眼鏡や漆器、繊維のものづくり産業をPRする拠点「鯖江駅眼鏡」を新設してリニューアルする。めがねミュージアムや西山公園など周辺の観光施設との連携強化や、にぎわい創出を目指す。8日に関係者ら向けの内覧会が行われた。
観光客らが降り立つ駅近くには、眼鏡をはじめとしたものづくり産業に触れられる場所がなかった。市は「ものづくり産地の見える化事業」として運営事業者を募り、整備を進めてきた。運営は眼鏡・時計修理の「リペア」(小泉町)が担う。
鯖江駅眼鏡では、漆器の技で蒔絵(まきえ)を施すなどした伝統工芸とのコラボレーションフレームやオーダーメードなどオリジナル眼鏡を購入できる。市内メーカーの眼鏡枠を月替わりで提案するコーナーも設ける。
歩道に面したガラス越しに眼鏡職人の作業風景も見られる。眼鏡枠の材料を用いたスマートフォンスタンド製作など体験コーナーもあり、ものづくり産業を見て、触れて、身近に感じられる場となりそうだ。営業時間は午前10時~午後6時。
リペアの戸祭(とまつり)宏樹社長は「若い人に立ち寄ってもらい、会員制交流サイト(SNS)などで情報発信してもらえれば。常に変化のある面白い仕掛けをしていきたい」と話している。(清兼千鶴)